台湾海峡を通過中のアメリカ軍の艦艇に中国の軍艦が接近した問題。アメリカは「近いうちにケガ人が出る」と遺憾の意を示していますが、中国は「合法だ」と主張。最前線で緊張が続いています。
船首の前をゆっくりと横切りながら進む中国艦。3日、台湾海峡を通過していたアメリカ海軍の艦艇に中国の軍艦がおよそ140メートルの距離まで接近。衝突を避けるため減速を強いられました。
専門家は、中国側について「距離をとって追い越しをせず、スピードも遅い」と指摘しています。
アメリカ政府は…
アメリカ国家安全保障会議 カービー戦略広報調整官
「中国軍があんなに攻撃的な行動をとる必要は全くなかった。近いうちに誰かがケガをするだろう」
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は「見込み違いが起きかねない時こそ対話ができるようにすべきだ」と強調。
一方、先ほど中国政府は、今回の接近は「合法で合理的だ」と改めて主張しています。
先月下旬には南シナ海の公海上空で中国軍の戦闘機が大きく進路を変え、アメリカ軍機の目の前を横切る“異常接近”が起きたばかり。米中が対立するエリアで緊張が続いているのです。
一方、外交面では…
中国外務省 汪文斌 報道官
「中米関係の改善を推進し、意見の相違を管理することについて、率直で建設的、成果に富んだ意思疎通をした」
クリテンブリンク国務次官補が中国を訪れ、きのう外務次官らと協議。2月の中国の気球の撃墜以降、延期されているブリンケン国務長官の訪中につながるのか注目されます。
注目の記事
「睡眠はだいたい2時間」高市総理ハードワークの舞台裏 大量の資料を持ち帰り、昼も執務室にこもりっきり…アクセル全開で“向かう先”は?

「お金ばっかり貰いやがって」ハンター出動”拒否”問題の顛末「誰にものを言ってるのよ?」トラブル発端の副議長が直接謝罪 約1か月半にわたる騒動

聞こえない世界【東京デフリンピック】バドミントン日本代表の沼倉夫妻が“3人”で目指す頂点で伝えたいこと「コミュニケーションについて考えてほしい」

3年前に行方不明に 当時中学3年生だった梶谷恭暉さん「大好物の唐揚げを作って待っていた」我が子の帰りを待ち続ける母親は【岡山】

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「太陽フレア」連続発生 そもそも太陽フレアって?「地磁気嵐」「 高エネルギー粒子現象」は終息









