五輪と世界バレーに並ぶバレーボールの世界三大大会の一つ、ネーションズリーグが開幕した。日本代表のエースとして活躍するバレー界のビッグカップル、古賀紗理那(27)と西田有志(23)に独占インタビュー。お互いのプレーの魅力を聞いた。
Q.西田選手のプレーの魅力について
古賀紗理那選手:オフェンスとかサーブとか、やっぱりプレーにパワーもあるし、派手に見えるからもちろんそこもすごいですけど、ディフェンスもすごいなと思って見ています。ハイセットを上げる時の質とか、1本目のセッターに返すボールの質とか、そういうのを見るんですけど、めっちゃ丁寧なんですよね、意外と。意外というか丁寧に意識してると思うし、そういうところってあまりフォーカスされないけど、私はそういうところを見て「ああうまいな」とか「ディフェンスのポジショニングもすごいな」と思いながら見ています。
Q.古賀選手のプレーの魅力について
西田有志選手:「この時絶対決まるな」というか、そのゾーンに入ったら点数がほぼ入っていくだろうなというのを見ていて思って、その時のプレー1個1個の質が、すごく高いです。やっぱり集中しているときに、MAXまでいったときのプレーがものすごいなというふうにいつも感じていますね。
Q.古賀選手が得意とするバックアタックについてはどう思う?
西田選手:1本目のパスした後っていうところでやっぱり一番力が入っていると思いますし、助走に対してのスピードがあるから球に対してのスピードも出る。そのテンポもそうですけど、多分日本では比較的海外に比べてパイプ(コートの真ん中から打つよりトスの低いバックアタック)のスピードが速い方だと思う。そこに対して1対1のシチュエーションでもほぼ有利になるシチュエーションが多い。そこの周辺視野が広いと思っているので、その分得点につながるシチュエーションが多く、やっぱり信頼関係ができている部分は、その部分です。アプローチというのも100%できているので、そこに対しての決定率がすごく高い状態で生まれているのかなと思います。
集中力が高まったときに出る古賀の圧倒的な決定力は、点取り屋西田も女子代表に欠かせない武器だと語る。
Q.西田選手が気迫あふれるガッツポーズするのを見て「女子はなかなかできないからすごい」と話をしてた
古賀選手:こういうのって多分一緒のコートに入ってる選手も盛り上がるというか「あ、西田やってくれる」みたいなものが絶対あると思うし、多分、2本目をつないだ人も絶対嬉しいだろうなと思いますね。意識的にやってる?
西田選手:意識的にはしてない。ただ、その時の自分がこれをやると自分が盛り上がるからやってるだけですね。やっぱり喜ぶ時、全身で喜ばないとね。
