男子決勝 瀬戸内 vs. 広島皆実 第76回 広島県高校総合体育大会

一方、男子の決勝は、女子とのアベック優勝がかかる去年の王者・広島皆実と瀬戸内が対戦。去年の決勝と同じ顔合わせになりました。

第1クォーターからリードを奪ったのは、紺色のユニホーム・瀬戸内。その原動力となったのが、この日、両チームトップの32得点を挙げたエースでキャプテンの 濱田典也 です。そこには去年までともに戦った兄・卓也との約束がありました。

瀬戸内 3年 濱田典也 キャプテン
「兄とは仲がいいです。去年の兄のキャプテンシーは感じるものがあった。自分もそういうのを後輩に見せられたらいいな。来年はインターハイに出場して(監督の)川西先生を胴上げできるようがんばれよと言われた」

キャプテンを受け継ぎ、去年、兄とともに敗れた広島皆実へのリベンジを狙います。
しかし、その皆実も意地を見せて食らいつきます。キャプテン・小田悠人 が、リバウンドからの得点で苦しい時間帯をつなぐなど、瀬戸内との点差を広げない粘りを見せます。

そして、迎えた最終クォーター。試合時間、残り5分で皆実が初めてリードを奪います。

ただ、それでも瀬戸内は、濱田の3ポイントで再逆転に成功。そんな手に汗握る終盤の攻防の中で存在感を強めたのが、皆実のエース・中村英司 でした。外から、中からと多彩なパターンで、第4クォーターだけで14得点。最終盤で瀬戸内を突き放し、試合終了。

インターハイを決めた皆実と、目前でそれを逃した瀬戸内―。次の戦いは、中国大会、そして高校生活最後のウインターカップへと続きます。
瀬戸内 78-88 広島皆実(インターハイ出場へ)

広島皆実 3年 小田悠人 キャプテン
「前半は、瀬戸内高校のDFにやられて、自分たちのリズムが作れず、苦しかったけど、最後に粘り勝ち、皆実らしいバスケができたと思う。今回の優勝はチームメイトあってこそなので、仲間にありがとうと声をかけたい」

瀬戸内 濱田典也 キャプテン
「今、落ち込んだら中国大会まで引きずってしまうので切り替えよう。冬、もう1回がんばろうとチームを鼓舞できたと思う。けさ、兄から連絡がきて、『楽にいけよ』と。当然、勝って、いい報告をしたかったんですけど、次の冬、ウインターカップに出るという約束をして、次は1位で出られるよう約束を果たせられたら」
男女とも皆実高校がインターハイへ。一方、準優勝に終わった女子の観音と男子の瀬戸内も中国大会に進みます。














