阿賀町の建設課に務めていた職員が、少なくとも6600万円の公金を着服していたことが明らかになりました。町は金額などをさらに精査し、全容解明と再発防止に努めるとしています。

記者会見で説明する阿賀町の神田一秋町長

阿賀町によりますと、5月29日に職員本人から「私的に公金を使った」と総務課長に申し出があり、発覚しました。

職員が勤務していた阿賀町役場建設課

職員は建設課で水道事業の会計処理を担当していた2015年4月頃から今年3月までの8年間、月1~3回ほど支払い処理がある中で、町が発行する小切手に金額を多く記載するなどして不正に処理。毎月60万円程度、少なくとも総額6600万円を着服したとみられています。この職員は着服した金を「生活費」に充てていたと説明しているということです。

職員からは5月31日、「返済する」という趣旨の文書が総務課長に提出され、今月1日に町の口座へ6600万円が入金されているということです。

これを受けて町は庁内調査チームを設置し、通帳と収支関係書類の突合を実施。2日までの確認作業の結果、6600万円以上の使途不明金が判明していて、町は刑事告訴も検討しています。

また、水道事業の会計処理は、2015年以前から担当者1人で行われていて、町は「チェック機能が甘かった」として再発防止策を検討しています。

新潟県 阿賀町役場