中国とロシアが主導する多国間の枠組み「上海協力機構」について、議長国のインドは今年7月の首脳会議をオンラインで開くと発表しました。国境問題で対立する中国などとの関係悪化が要因とみられています。

中国・ロシアが主導する「上海協力機構」は中央アジア諸国などが加盟する枠組みで、7月4日に首脳会議が予定されています。

議長国を務めるインド政府は当初、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席らを首都・ニューデリーに招待し、対面で開催する方針でしたが、30日になって「オンラインで会議を開く」と発表しました。

変更の理由について、インド政府は詳細を明らかにしていませんが、国境地帯の領有権などをめぐって対立する中国やパキスタンとの関係悪化が要因とみられています。