全日本柔道連盟は31日、講道館(東京・文京区)で記者会見を行い、9月23日に中国・杭州で開幕するアジア大会の日本代表内定者を発表。東京五輪金メダルのウルフアロン(27)や、世界選手権3連覇の角田夏実(30)を含む男女14人(個人代表)が選ばれた。

男子100キロ級代表に内定したウルフは、アジア大会初選出。アジア大会の選考会だった4月の全日本選抜体重別選手権で優勝を果たした。

また女子48キロ級の角田は、18年ジャカルタ大会に続く代表内定。今月行われた世界選手権で金メダルを獲得し、この階級のパリ五輪代表最有力だ。今大会では2大会連続の金メダルを狙う(前回大会は52キロ級で出場)。

会見で全日本男子の鈴木桂治監督(42)は「男子の個人戦と混合団体戦の金メダル。これはしっかり目標として掲げていきたい」と意気込みを語り、全日本女子の増地克之監督(52)は「前回2018年ジャカルタ大会では全階級金メダルをとることが出来なかった。全7階級で金メダルを取れるように準備していきたい」と前回大会の雪辱を誓った。

アジア大会は昨年開催予定だったが、コロナウイルスの影響により延期。柔道の代表選手も延期を受けて、再選考される形となった。

柔道は9月24日~27日に開催。個人戦と団体戦が行われる。

■アジア大会(中国・杭州)男子日本代表内定者

▽60キロ級 近藤隼斗(22・国士舘大)
▽66キロ級 田中龍馬(21・筑波大)
▽73キロ級 橋本壮市(31・パーク24)
▽81キロ級 老野祐平(21・帝京平成大)
▽90キロ級 田嶋剛希(25・パーク24)
▽100キロ級 ウルフアロン(27・パーク24)
▽100キロ超級 太田彪雅(25・旭化成)

■アジア大会(中国・杭州)女子日本代表内定者

▽48キロ級 角田夏実(30・SBC湘南美容クリニック)
▽52キロ級 志々目愛(29・SBC湘南美容クリニック)
▽57キロ級 玉置桃(28・三井住友海上)
▽63キロ級 髙市未来(29・コマツ)
▽70キロ級 田中志歩(24・JR東日本)
▽78キロ級 髙山莉加(28・三井住友海上)
▽78キロ超級 冨田若春(26・コマツ)