高知県日高村の浸水被害を減らそうと新設された放水路の運用開始を前に、29日、役場の職員らを対象に操作説明会が開かれました。
29日開かれた新日下川放水路の操作説明会。日高村役場の職員らが、実際に動く機械を見ながら操作方法などを教わりました。
新設された放水路は、日下川と戸梶川の合流口から仁淀川につながっていて、長さはおよそ5.3キロ。川の氾濫を防ぐため、増水した場合、自動的に放水路に流れる仕組みです。
2014年・平成26年に県内を襲った台風の影響で日高村では、およそ160戸が浸水しました。これを受け浸水被害ゼロを目指した対策の一環として、放水路が新設されました。役場の職員はこの放水路を浸水対策だけでなく、観光にもつなげたい考えです。
(日高村 建設課 前田修平 課長)
「放水路だけに頼らない水と共生する暮らしを日高村は目指しています。『インフラツーリズム』というものでトンネル自体の価値を見出して、多くの人にこのトンネルの巨大さ、さらには我々の暮らしを支えているトンネルを見ていただいて、観光につなげたいなと思っています」
新日下川放水路の運用は、6月1日から始まります。