高齢者が3億人に迫る中で「銀髪=シルバー経済」が勢いを増す中国。日本企業も乗り出す、先端介護・福祉サービスが注目されています。

きょうから上海で始まった「チャイナエイド」。高齢者向けの介護サービスなどを紹介する、中国最大級のイベントです。

記者
「こちら、一見リュックに見えますが、電源を必要としない最新のアシストスーツです。実際に15キロ程度ある荷物を持ち上げてみたいと思います。ほとんど腰へ負担はかからないという感じです」

こちらは、背負うだけで背中から太ももにかけて人工筋肉がサポートし、腰への負担を軽減するという「マッスルスーツ・エブリ」。価格は日本円でおよそ24万円、中国で需要が伸びているということですが、開発したのは東京理科大学発のベンチャー企業です。

 東京理科大学発ベンチャー「イノフィス」 于雅佶マネージャー
「高齢化が進んでいる中では、介護する側も高齢化していて、徐々に(製品への)需要があるかなと」

「チャイナエイド」には国内外からおよそ400社が参加。IT技術を駆使したサービスが目立ちます。

こちらは「脈」や「つぼ」をセンサーで調べ、中国医学の膨大なデータと照合し、健康状態を診るものだといいます。現在43歳の記者の状態はというと。

「こんな若いんだから問題ないわ、すごくいい状態よ」

中国の60歳以上の高齢者の数は、2025年までに3億人を突破すると予想されています。人口抑制のための「一人っ子政策」の影響もあって、介護の人手不足も深刻な問題となりつつある中、中国の「銀髪=シルバー経済」は今後ますます注目を集めそうです。