ジャニーズ事務所の元所属タレントが、創業者のジャニー喜多川氏からの性被害を訴えている問題で、同事務所の藤島ジュリー景子社長が5月14日、自身の見解を動画と文書で発表した。この対応について、所属タレントの共演も多い音楽プロデューサーの松尾潔さんは、翌15日に出演したRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』でコメントし、記者会見の開催を求めた。
◆ジャニーズ事務所社長が公式見解
昨夜(14日)9時に、ジャニーズ事務所が性被害の度重なる告発に対して、藤島ジュリー景子社長が動画と文書で公式見解を発表しました。
まず評価すべき点は、ジュリー社長が顔を出したということです。歴代の事務所トップだった母親のメリーさん、そして叔父にあたるジャニーさんは、表に顔を出さないという姿勢を貫いていました。
ジュリー社長はドラマ『3年B組金八先生』などに出演していた女優でした。20年ぐらい前になりますが、NEWSというグループがデビューするとき、私は打ち合わせに出たり、その後、曲を提供したりしているので、ジュリー社長とは面識がありましたが、今回久しぶりにお顔を見ました。
話を戻しますが、ジュリー社長が、自分の言葉で語ったことは、これまでのジャニーズ事務所の対応からすれば、ずいぶんと大きな一歩だと思います。また「大きな落ち度があった」「問題がなかったとは思っていない」といった発言がありましたが、そこも今までの事務所の姿勢とは全くベクトルが違うところに来ていると感じました。
ただ、そういった発言が、このタイミングになったということに関しては、もやっとした気持ちはあります。
◆BBCの報道で動き出した
これまでの経緯を振り返ります。今年3月にイギリス・BBCで、ジャニーさんの性加害問題を告発する番組が放送されました。それを受ける形で4月に元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが記者会見を開き、「週刊文春」の紙上でも元所属タレントたちが発言しています。
今月に入ると、ジャニーズファンの有志が、性加害の検証を求める1万6000筆の署名を事務所に提出しました。表現としてふさわしいかどうかわかりませんが、こういったことに少しずつ背中を押される形で、ジュリー社長は引っ張り出された、という感じですね。














