トルコで20年にわたり政権を握っているエルドアン大統領。大統領選挙の決選投票に勝利し、さらに5年の任期を務めますが、国内外にどのような影響があるのでしょうか。
エルドアン大統領
「私たちに国をもう一度任せてくれた国民一人一人に感謝します」
28日に行われたトルコ大統領選挙の決選投票では、現職のエルドアン氏がおよそ52%の票を獲得し、再選を果たしました。
記者
「街にはエルドアン氏の勝利を確信した支持者が集まり、お祭り騒ぎになっています」
最大都市・イスタンブールでは大勢の支持者が旗を振ったり、車のクラクションを鳴らしたりして当選を祝いました。
支持者
「これから5年間の道のりも、エルドアン大統領と一緒に歩んでいきたいです」
今回の選挙は、20年にわたるエルドアン政権の是非が最大の争点。
経済は去年、一時前の年に比べ80%を超えるインフレを記録するなど低迷し、国民生活を直撃しました。
政権の責任を追及し、敗れた野党統一候補は。
野党統一候補 クルチダルオール氏
「多くの圧力があったにもかかわらず、独裁政権を変えたい国民の意志が表れました」
一定の成果を訴えましたが、20年ぶりに「変化」を求めていた人たちは変わらない現実に肩を落とします。
クルチダルオール氏支持者
「正直、残念な結果です。政党が敗れたのではなく、国全体が負けたという気持ちです」
外交面では、エルドアン氏はロシアのプーチン大統領とも関係が深く、ウクライナ侵攻後も仲介役を務める一方、NATO=北大西洋条約機構へのスウェーデンの加盟に反対する姿勢を維持するなど独自のスタンスで存在感を高めています。
当選に際し、プーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領、双方が祝意を示していますが、中でもプーチン氏は今回の結果を歓迎していると専門家は分析します。
仏・モンテーニュ研究所 ソリ・オゼル上席研究員
「選挙が発表された初日から、ロシアはエルドアン氏の勝利を望んでいるということを明確に示してきました。なので、プーチン氏は喜んでいると思われます。個人的な付き合いがあり、互いを理解しあっています」
さらに5年の任期を務めることになったエルドアン氏。選挙を機により表面化した自身への批判を敵視していて、今後メディアへの圧力などさらに強権的になるという懸念も指摘されています。
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