中国でAI=人工知能を悪用した詐欺事件が発生しました。どのような手口なのでしょうか?
「あなたがインターネットでやり取りをしている女性はこう?こう?でも本当は…こんな顔かも、こんな顔かも」
中国のSNSに投稿された動画。女性の顔がAIによる加工技術で次々と変わっていきます。
この動画、実はAIを悪用した詐欺への注意を呼びかけるものなのです。
「ネットでのやりとりはリスクがある。気を付けて!」
中国南部・福建省では先月、実際にAIの技術を使ったとみられる詐欺事件が起きました。
被害にあったのは会社役員の男性で、友人をかたる人物からビデオ電話で「入札のために保証金が必要だ」と依頼があり、わずか10分間で日本円でおよそ8500万円を振り込みました。
しかし、その後、通話相手は友人ではなかったことが判明。AIによる画像合成技術で友人になりすました詐欺とみられています。
事件を受けて市民は。
市民
「いまは詐欺の手口がどんどん増えてコントロールできない。確かに不安はある」
「AIは人を助けるためのものなのに詐欺に使われてしまった。最初にニュースを見た時は本当に残念だと思った」
また、中国メディアによると東部・安徽省でも男性が友人をかたる人物からビデオ電話を受け、日本円にして4800万円あまりをだまし取られ3人が逮捕されました。
AIを悪用した新たな詐欺の手口について、中国のインターネット協会は「他人のふりをして被害者と接触し、信頼を得た後に詐欺を行う」と危険性を指摘。
警察も顔や指紋などの情報提供や動画の共有を安易に行わないよう呼びかけています。
注目の記事
「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「自分は小児性愛者、女の子にしか興味がない」 再婚相手の娘(8)とその友だち(7)2人に性加害 45歳の男は7年前にも同様の事件 事実上”野放し”に

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?

「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る
