長野県中野市で起きた、凶悪な猟銃立てこもり事件。

愛知県長久手市(当時:愛知県長久手町)でも2007年に銃を持った男が民家に立てこもり、警察官を含む4人が死傷する事件が起こりました。


「人質が危険になる作戦は取れない…」。当時現場で捜査にあたった警察官は、立てこもり事件の難しさを語ります。

2007年。愛知県長久手市(当時:愛知県長久手町)で、銃を持った元暴力団員の男が住宅に立てこもり発砲…警察官を含む4人が死傷しました。


その時、現場で作戦の立案などに携わったのが、元愛知県警捜査一課長の宇佐美孝一さん65歳です。今回の長野の立てこもり事件と「長久手」の事件は類似点が多かったと振り返ります。


(元愛知県警 捜査一課長 宇佐美孝一さん)
「一番は、負傷者が目の前に倒れていて救出に行けなかった」

長野の事件では、現場近くで倒れた女性が救出されずに亡くなり、長久手の事件でも、撃たれた警察官が長時間放置される事態になりました。いずれも現場には特殊部隊が出動。そんな中でなぜ負傷者の救出に向かえなかったのでしょうか…。

(元愛知県警 捜査一課長 宇佐美孝一さん)
「負傷者自体が人質そのもの。容易に警察官が近づけば射殺されてしまう無謀な作戦はとれない」