中国政府が今月に入り、公務員や国有企業の従業員などに対し機密保護に関する教育を強化していることが分かりました。

記者
「こちらは中国政府が運営しているアプリなのですが、今月からはこちらのように国家機密の保護に関わるオンライン講座が配信されるようになっています」

中国国家機密保護局が運営に関わるアプリ。今月5日から中国共産党員や公務員らを対象に、国家機密を保護するうえで必要な知識やスキルを向上させるためとするビデオ講習の映像など、教材の提供を開始しています。

例えば、外部の人間との会談では事前に決められた範囲内で話すよう注意するといった指導が行われています。

関係者によりますと、国有企業などでもこの教材を使った学習が推奨されていて、今月8日時点で146万人あまりが講習に登録、およそ3分の1が修了証書を受け取ったということです。

7月からは改正「反スパイ法」の施行によりスパイ行為の定義が拡大されることになっていて、中国では国家安全を理由に統制が一層、強まることになります。