国会ではきょう、クルド人の男性が参考人質疑に立ち、入管法が改正された場合、家族が強制送還されるおそれがあると訴えました。難民問題をめぐって当事者に対して参考人質疑が行われるのは極めて異例です。

9歳の時トルコから来日 クルド人 ラマザンさん
「これだけは言いたい、子と親は別にはなれないと思います」

9歳の時にトルコで身の危険を感じ、家族とともに来日したクルド人のラマザンさん。2年前に特別在留資格を取得しました。

一方、両親や日本で生まれた妹には資格が下りず、難民認定の申請を続けていますが、拒否し続けられています。

現在、審議が行われている入管法改正案では、難民申請中でも強制送還できる仕組みとなっていることから、両親や妹はその対象となります。

9歳の時トルコから来日 クルド人 ラマザンさん
「彼ら(家族)は、今度の政府案が通ったら『送還されるのではないか』と怯えていることを知って下さい」

きょう、国会に参考人として出席したラマザンさんは改正案が成立した場合、「家族が送還されてバラバラになってしまうのではないかと不安でとても怖い」と話しました。

9歳の時トルコから来日 クルド人 ラマザンさん
「その法案に対して、被害を受ける人たちの気持ちは考えてるのかなというのが、今、思っていることです」

ラマザンさんは会見で法案の廃案を訴えました。