東京電力福島第一原発で計画されている処理水の海洋放出をめぐって、韓国の専門家で作る視察団は2日間の現地視察の日程を終え、「見ようとした施設は全て見た」と話しました。

ユ・グクヒ団長
「現場視察を通じて非常に多くの評価の進展を遂げるのではないかと考えている」

23日に続き福島第一原発を訪れた韓国の視察団は、処理水を薄める設備や放射性物質を分析する設備などを視察しました。

これで視察団は2日間の現地視察の日程を終えたことになり、取材に応じた団長は「見ようとした施設は全て見た」と話しました。そのうえで、現地視察が安全性を評価するために有意義だったとの認識を示した一方で「追加の確認、分析作業が必要」だと説明しています。

視察団は25日、東京で日本政府の関係者と協議し、26日には帰国する予定です。

韓国政府は今後、視察の結果を踏まえた安全性の評価について発表することにしていますが、国内に根強い懸念がある処理水の放出に対し、理解が広がるのかが焦点となります。