国会では、G7広島サミット後、初めて総理出席での審議が行われ、岸田総理はマイナンバーカードへの個人情報の誤登録が相次いでいる問題について「重く受け止めなければいけない」と語りました。

立憲民主党 大西健介衆院議員
「マイナンバーカードの取得を急がせてきたのは政府自身じゃないですか。それを他人に責任を転嫁するような発言を(担当大臣が)繰り返している」

岸田総理
「これ信頼というものがあってこそのマイナンバーカードであると思います。国民がこの信頼に対して不安を感じるような、この案件が指摘をされている。これはおっしゃるように重く受け止めなければなりません」

岸田総理は衆議院・予算委員会でこのように述べた上で、「再発防止をはじめ、信頼回復に向けて、政府一丸となって対応すべき課題である」との認識を示しました。

また、LGBT=性的マイノリティをめぐり、G7広島サミットの首脳宣言では「性自認などに関係なく、人生を享受することができる社会を実現する」と明記されましたが、岸田総理は「私がサミットの議長であり、(首脳宣言と)同じ認識だ」などと答弁しました。

一方で、与党が提出した「LGBT理解増進法案」をこの国会で成立させるかどうかについては、「提出した法案については国会において議論が進むことを期待する。これは当然のことだ」と述べるにとどめていて、立憲民主党の西村衆院議員は「やはり形だけだったのかと大変失望している」と反発しています。