障がいがある人たちが真心込めて作ったお菓子や弁当などを販売するイベントが土佐市で開かれました。仕事の楽しさも実感できたようです。
「いらっしゃいませ~!」
商品を販売したのは、土佐市の障がい者就労継続支援事業所で働く利用者の皆さん。真心込めて作ったお菓子や弁当、野菜などが並んでいます。障がいがある人たちの賃金を向上させようと、県が委託する団体が中心となって販売イベントを企画。
今回は第1弾として土佐市役所で開かれました。訪れた人たちは利用者との会話を楽しみながら商品を買い求めていました。
(土佐市職員)
「きょうはお昼のお弁当を買いました。500円で安くて、お腹いっぱいでお昼から眠たくなりそうです。とてもていねいに接客してもらって、買いやすくてよかったです」
雇用契約を結ばずに生産活動を行う事業所の利用者は最低賃金が保障されておらず、全国的にも賃金の安さが課題となっています。県内では平均で月額2万597円。全国で3番目に高い水準となっていますが、県は今年度までに月額2万2000円を目指しています。
“働いて、お金をもらう”当たり前のことに感謝しながら前向きに仕事に励む利用者の皆さん。お客さんとの交流も大きなやりがいにつながっているようです。
(利用者)
「あんぱんとクッキーのタネ切りを担当しました。仕事にも、運動にも、体力がつくお菓子になったと思います!」
「(Q.やっぱり働くことは楽しいか?)楽しい!いまは仕事をすることが幸せで、もう心がいっぱいです!おいしく食べてくれるのでまたつくりたいなと思う」
「(Q.何歳まで働く?)90歳まで!悔いなく、力いっぱい働いていきたいです」
土佐市役所での販売イベントは7月と9月、12月にも開催される予定です。