広島で開かれた今回のサミット。岸田総理は「核兵器のない世界に向けて取り組んでいく決意を改めて共有した」と成果を強調しましたが、核廃絶への道筋は示されたのでしょうか?
各国首脳 原爆資料館訪問 “被爆の実相”に触れ感じたことは?
サミット閉幕から一夜が明けた広島市の平和公園。原爆資料館には朝から多くの人が訪れました。

原爆資料館の訪問者(高校1年生)
「実際に核を持っている国(の首脳)もいたから自分ごとと思って欲しい」
各国首脳の平和公園訪問から幕を開けたG7広島サミット。核保有国の首脳らは“被爆の実相”に触れ、何を感じたのでしょうか?

アメリカ・バイデン大統領(5月21日 サミット閉幕後の会見 )
「この街に来て原爆資料館を訪れ、核戦争の悲惨な現実を強く思い知らされました」

イギリス・スナク首相(ツイッターより)
「感銘を受けました。最も暗い瞬間も含めて過去から学ぶことが重要です」

フランス・マクロン大統領(ツイッターより)
「広島の犠牲者を追悼します。平和のために一緒に行動しましょう」

インド・モディ首相(ツイッターより)
原爆資料館で展示品を眺める写真をSNSに投稿

強行スケジュールの中、平和公園にも足を運んだゼレンスキー大統領。原爆資料館ではウクライナ語で『核による脅しの居場所はない』と記帳しました。

ゼレンスキー大統領(5月21日 サミット閉幕後の会見 )
「恐ろしい写真がたくさんありました。(原爆で)亡くなる前の子どもたちの写真を見ると涙がでます」
一連の日程を終え、原爆ドームを背に会見した岸田総理はサミットの成果についてこう強調しました。

岸田総理
「核兵器のない世界に向けて取り組んで行く決意を改めて共有し、核軍縮に関するG7首脳『広島ビジョン』を発出することが出来ました」