経団連の十倉会長は、ことしの大手企業の賃上げ率がおよそ30年ぶりの高い水準だったことについて歓迎しながらも「今回1回で終わるものではない」と述べ、来年以降の賃上げの継続を訴えました。
経団連 十倉雅和会長
「非常に力強い数字が出たと率直に喜んでいる、胸をなでおろしてます。重要なことは来年以降もこの賃金引き上げのモメンタム(勢い)を継続させて、いわゆる構造的な賃金引き上げ、これを実現することだと思っています。物価高に負けない賃上げというのは、これ今回1回で終わるものではない」
経団連が先週、発表したことしの春闘における大手企業の回答の第1回集計では、賃上げ率が3.91%でおよそ30年ぶりの高い水準となりました。
これについて十倉会長は歓迎する一方で、「来年以降も物価高に負けない賃上げを継続し、構造的に賃金の引き上げをすべきだ」と指摘。「賃上げは社会的責務だ」として、今後も経済界に賃上げを呼びかけ続けると強調しました。
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