太平洋島しょ国の首脳らが集まるサミットが22日、パプアニューギニアで開かれ、共同議長を務めたインドのモディ首相は、グローバルサウスの代表格として途上国などが抱える問題の解決を主導する姿勢をアピールしました。

モディ首相は、14の太平洋島しょ国との首脳会議に参加するため、インドの首相として初めてパプアニューギニアを訪問し、現地で歓迎を受けました。

インドメディアなどによりますと、モディ首相は会合で、「自由で開かれたインド太平洋を支持し、すべての国の主権と一体性を尊重する」と強調。気候変動や大国間の対立を背景に、「グローバルサウス」と呼ばれる途上国や新興国が食料や医療の面で影響を受けていることを踏まえ、島しょ国との連携を強化する方針を示しました。

アメリカのバイデン大統領が債務問題を理由に欠席するなか、インドが問題解決の主導役となることを印象付けた形です。

インドとしては、南太平洋で影響力を強める中国と国境紛争などで対立していて、太平洋島しょ国に対し、自らの関与を強めたい思惑があるとみられます。