きのうまで広島で開かれていたG7サミット。
ここに電撃的な訪問を果たしたのがウクライナのゼレンスキー大統領。
対ロシアで各国の支援を求めました。
県内に暮らすウクライナ人女性は今回の訪問に何を思ったのでしょうか?
先週土曜日の岩国市。
上空、雲の間から見えたのはフランス政府専用機です。
乗っていたのは…。
ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃的に広島を訪問したのです。
大統領はきのうまでの2日間、広島に滞在。
岸田総理やアメリカのバイデン大統領ら各国の首脳と会談し、支援を求めました。岸田総理からは、新たに100台規模のトラックなど自衛隊車両提供や、負傷兵の自衛隊中央病院への受け入れ決定が伝えられました。
ウクライナ出身で下松市に住む古谷ニーナさんです。
かつて広島であったことが今も同じように起きている母国の現状を語りました。
ウクライナ出身 古谷ニーナさん
「昔にあったことではなく、今実際に起きていることなんですね。ちょっとずつウクライナのまちが消えていきます。どこで道どこで家あったか分からないくらいもう何もないんですね。緑もなく、本当に何もないまちになっていますね。もう本当に悲しいです。なので、広島にあったことと同じくらいの風景がありましたので、ゼレンスキー大統領がもそうですし、自分も写真を見たら、同じだなと思っていました」
また、ニーナさんは、今回の被爆地・広島訪問は、国際平和に向けた強いメッセージになると願っています。
「ゼレンスキー大統領がそういうところを訪れて、今こそ平和のための行動を決める瞬間、その大事な時で大事なところで、すごくよかったと思います。ウクライナの問題もありますが、戦争が終わった日に、世界は安全になるわけではないので、ウクライナ以外のところでも、まだまだ戦争がありますので、これからウクライナの経験に基づいて、世界の安全作り平和作りに・・」
戦争の恐ろしさを知るニーナさん。
平和のために、首脳だけでなく、私たちにもできることがあると考えています。
「平和は簡単に手に入れられないものなので、やっぱり、国のリーダーだけではなく、みんなまず自分から毎日何ができるかを考え持ちながら毎日毎日努力しないといけないと思います。一般の人の意識から世界は変わると思います」