夏山登山シーズンとなりますが、楽しい登山で注意しなければいけないのが山岳遭難です。

福島県内では20日も、桧枝岐村の会津駒ケ岳で32歳の男性が一時、行方不明となりました。21日になって携帯電話で連絡が取れ、捜索していた警察と消防が発見・救助しました。ひざに軽いけがをしていましたが命に別状はありませんでした。

県警本部によりますと、県内の山岳遭難の件数は、2018年は69件、2019年は過去2番目に多い80件でした。

新型コロナウイルスが流行し、初めての緊急事態宣言が出された2020年は減少したものの、行動制限が緩和されたおととしと去年は2年連続で増加しています。

また、年代別に見てみると、60代と70代がそれぞれ101人で最も多く、全体の半数以上を占めています。

遭難の理由で最も多いのは「道に迷った」。そのほか「転倒」や「病気・疲労」なども遭難の原因となっています。登山は低い山だからといって油断は禁物です。

天気の確認や入山届を出すこと、できる限り複数人で山に入ること、そしてしっかりと装備を揃えていくことも重要です。