静岡市の山間部に無許可で造成された盛り土をめぐって、静岡県の措置命令の期限となる5月19日までに業者側による原状回復の工事は確認されませんでした。県は行政代執行の手続きに入ります。
静岡市葵区の山間部にある杉尾地区と日向地区では、合わせて7.8haにも及ぶ大規模な盛り土を無許可で造成した疑いで、静岡市内で残土処分業を営む親子が逮捕・起訴され、現在公判中です。
県はこの盛り土について、4月、業者に対して原状回復の措置命令を出し、計画書の提出と工事着手を求めていました。
<川勝平太知事>
「盛土行為者が対策工事に着工しない場合は、速やかに行政代執行の手続きを進めてまいります」
着手期限となる19日、原状回復の要件を満たす計画書の提出も工事も確認されておらず、県は行政代執行の手続きに入ることになりました。
この対応を急ぐのは崩落の危険性がぬぐえないからです。5月第2週の大雨でも小規模な崩落が確認され、排水用のパイプが落下。盛り土の表面が削れたほか、排水口の詰まりもみられ、復旧工事が必要な状況でした。
熱海土石流から当たり前になりつつある危険な盛り土への行政代執行。ただ、県が日向地区の盛り土の存在を知ったのは18年も前であり、危険な状態になる前になぜ食い止められなかったのか、1つ1つ検証する必要があります。
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