いよいよ始まった「G7広島サミット」。
このサミットをさかのぼること7年前の5月には「伊勢志摩サミット」が三重県で開かれました。当時のオバマ大統領が伊勢志摩の地へ―。
この地方への滞在時間はわずか42時間46分でしたが、CBCテレビの記者がその姿を追いました。
7年前の総力取材“This is America”(2016年5月24日放送)
(以下は、当時の原稿です。)
午前10時半過ぎ、愛知県常滑市の中部空港に着陸した、巨大なアメリカ軍の輸送機から、オバマ大統領が乗ると見られる車両が降ろされました。

オバマ大統領が、サミットや広島訪問などで陸上の移動に使用する大統領専用車、通称「ビースト」。防弾ガラスや分厚いドアで覆われ、ミサイル攻撃にも耐えうると言われる、まさに“走るホワイトハウス”。
昨日の中部空港は、これぞアメリカといった光景に支配されました。
その約8時間後、三重県志摩市ではベンツやキャデラックなど、アメリカの警護車が列をなしていました。ナンバープレートには「外」の文字も。


警視庁の車の後ろには外国人の運転する巨大なフォード車も。大統領の移動ルートの情報を、事前に拾い集める車とみられます。メリーランド、アメリカのナンバープレートが付いています。

一夜明け、志摩市内を取材すると、住民やタクシードライバーなど、各所で大統領専用車「ビースト」を見たという証言が。
(地元住民)
「信号で止まっていたところ、“ビースト”が国道を爆走していてた。『すげぇ』って感じ。逆に怖い威圧感があって。爆音というか『ごぉー』という感じ」

そこで、私たちは、引き続き「ビースト」を三重県で探すことにしました。