G7広島サミットは午後から本格的な討議が始まります。議論の中身と見通しについて、官邸キャップの川西記者から報告です。

後ろに見えるあちらのホテルでG7の首脳会合や拡大会合が開かれ、3日間にわたって10のテーマを議論します。冒頭のテーマは世界経済で、ここではChatGPTなどの生成AIをめぐるルールづくりも話し合います。

岸田総理としては、著作権や偽情報への対応などについて閣僚級での議論の場を設け、年内に共通の見解を示したい考えです。

また、ウクライナ情勢についても議論を行います。ロシアに対する追加制裁や輸出規制でまとまることができるかが焦点で、アメリカ政府高官によりますと、アメリカは300を超える個人、団体、船舶、航空機を対象とした新たな制裁を発表する予定だとしています。

その後、首脳は、世界遺産の厳島神社がある宮島を訪れます。宮島ではワーキングディナーに臨み、これまでのサミットでは実務者レベルで議論されてきた「核軍縮・不拡散」のテーマについても、首脳同士が直接議論します。

岸田総理はきのう、「核兵器のない世界を目指す機運を再び盛り上げる転機にしたい」と語っていて、世界に向けてどのようなメッセージを発信できるか問われています。