高知新港に大型客船が寄港しました。コロナ禍前を含めても最大のトン数を誇る船で、まるで一つの街のようです。今年3月以降、外国客船の寄港が活発化していて、再び盛り上がりを見せています。

(リポート:平賀吏桜)
「国内を発着するクルーズ船の中で最大級の大きさの船が高知にやってきました。いやーこの大きさ!迫力がありますね」

総トン数およそ17万トン。全長は東京タワーの高さに匹敵するおよそ315m!イタリア発祥の海運会社MSCの豪華客船「MSCベリッシマ」です。

船内の中央にはクリスタルがしかれた、キラキラと輝く階段が。船名にもなっている「ベリッシマ」は、イタリア語で「美しい」を意味し、その名にぴったりの豪華な客船です。

2020年に高知新港に寄港する予定でしたが、コロナ禍で延期され15日が初めての寄港となりました。これまでに寄港した外国客船の中で総トン数が最も大きいということです。今回は、横浜発着の9泊10日のツアーでおよそ3700人の客が乗船しています。船内では初寄港を記念したセレモニーも開かれ、記念品が贈られました。

(ラウロ・マレスカ キャプテン)
「高知は私たちも注目している特別な港。私たち船側と高知側との関係を強くしていきたいと願っている」

「乾杯!」

船内にはレストランやバーはもちろん、広々としたプールも。

さらに、船内は海外となるのでカジノも設置されていて、まるで一つの街に遊びに来たかのような空間が広がっています。

新型コロナによる渡航制限の緩和に伴い、今年3月から、高知新港では外国客船の寄港が相次いでいます。寄港はMSCベリッシマで19隻目。コロナ禍前には年間30隻ほどが寄港していたといい、大型客船による観光振興が再び盛り上がりを見せているといえます。乗客たちは船を降りるとバスなどで各地の観光地に向かいました。

(乗客)
「ひろめ市場に行ったことがないので、ご馳走をを食べて帰ろうかなと思って。船の中がイタリア料理なので高知の食をとても楽しみにやってきました」
「かつおのたたきを食べたいそれが一番楽しみです。もうちょっと船にいたいです非日常を味わいすぎて…」
「慣れてきて自分の家のよう後半になると…」
「私は帰ったら仕事します」

船は午後3時に高知を離れ、旅の最終地点となる横浜へと戻っていきました。MSCベリッシマの次の寄港は5月24日の予定です。