「地域部活動指導員」に期待されることとは?

両中学校の吹奏楽部では今後、休日には「地域部活動指導員」を迎え、合同で練習を行います。初日は顧問の教諭も参加しましたが、今後は指導を任せることになります。

(総社中学校吹奏楽部顧問 矢吹克典教諭)
「私も部活指導をしていますが、やっぱり家庭のこととかもありまして、なかなか来られないこともあると思うので、そういった時とかでも来てくださるので安心しています」

二つの中学校による合同チームが誕生したのは、バスケットボール部です。「総社中学校の男子」と「昭和中学校の女子」は、ともに部員不足のため対外試合に出られませんでした。これまで女子の練習に男子一人で参加していた総社中の河合聡伺さんは、「合同チームで試合に出られることがうれしい」といいます。

(総社中バスケットボール部 河合聡伺さん)
「総社中学校女子のままだと試合にも出られなかったと思うので、試合にも出させてもらえるし、やっぱり試合は楽しいので、そういうところではとてもうれしいです」
休日の指導を担当する青野裕幸さんは、元中学校教諭で、総社市バスケットボール協会の会長です。部活動では競技経験のない教諭らが顧問になることも多く、青野さんは「経験のある指導員が参加することで、より質の高い指導ができるのではないか」と話します。

(地域部活動指導員 青野裕幸さん)
「平日は練習メニューだけ伝えておいて、休日は指導員が見るという形でいけば、いけるのではないかと思います」
【スタジオ解説】
こちらが土曜日に合同部活動を行った部の概要です(【画像】参照)。ご覧のように、学校や種目によって人数もまちまちですね。

★印が付く3つの部活動には、「地域部活動指導員」が導入されています。生徒や教諭、そして地域の人を上手にマッチングさせることができれば、教師の負担を軽減することが出来ますし、「子どもが少ない地域」でも部活動を維持することが可能になるかもしれません