新潟市で行われていたG7財務大臣・中央銀行総裁会議が閉幕しました。デジタル時代特有の銀行破たんが相次ぎ、金融不安が広がっている事を踏まえ「金融システム維持に適切な行動をとる用意がある。データや規制・監督のギャップに対処する」などとする共同声明を採択しました。
鈴木財務大臣
「今般の銀行破綻等から得られる教訓の棚卸を行い、金融システムを強化するために、優先的に取り組む事項を検討していきたい」
植田日銀総裁
「監督当局と銀行との対話が十分でない、というようなことがあったという反省もあり、そういうことも広めのギャップとして捉え、そこを埋めていくという努力も含まれる」
共同声明では「世界の金融システムの強靭性を維持するために、適切な行動をとる用意がある」とした上で「銀行におけるデータや、規制・監督のギャップに対処する」と共有されました。
時代との「ギャップ」があると認め、SNSでの信用不安の広がりや、ネットバンキングによる預金流出などのスピードに対応する必要性を強調しました。「足元の金融システムは強靱」としたものの、会議では先行きに警戒感を訴える声が相次いだということです。
アメリカで起こった銀行破綻ドミノが終わったとは言えない状況の中、G7が金融不安を止められるのか。規制強化や具体策の議論は時間との闘いです。
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