中国の半導体受託生産最大手「SMIC」は今年1月から3月にかけての連結決算で、純利益が前の年の同じ時期と比べてマイナス44%となったと発表しました。アメリカなどによる半導体関連の対中輸出規制の影響もあるとみられます。

SMICは11日、今年1月から3月にかけての連結決算を発表しました。純利益はおよそ15億9100万元、日本円にしておよそ308億円と前の年の同じ時期と比べてマイナス44%となったということです。

業績悪化の主な要因として中国メディアは、ゼロコロナ政策により中国経済が打撃を受ける中、スマホなどの市場が完全に回復していないなどとしていますが、アメリカによる半導体関連の対中輸出規制の影響もあるとみられます。

現在、SMICは輸出規制により高性能な半導体の製造に必要なオランダ企業の装置などの入手が困難となっていて、技術開発の障害になっているとされています。