土佐天空の郷として知られる高知県本山町の棚田で田植えが始まっています。水を貯えた田んぼは日の光を浴びて輝いていました。
平野部ではすでに田植えは終わっていますが、標高が400~600メートルあり、平野部より気温が低くなる本山町吉延では、苗が霜の被害を受けないようにするため、5月頃まで田植えができません。吉延の棚田の歴史はおよそ600年前の室町時代までさかのぼると言われ、山すそを縦横に走る水路は先人たちが苦労しながら手掘りで整備したものです。
田植えの数日前にあらかじめ耕運機で土をかくはんし、空気と肥料を含ませた田に苗を植えつけていきます。
植える苗は「お米の日本一コンテスト」で2度グランプリを受賞している特別栽培米「土佐天空の郷」。昼夜の寒暖差や細やかな水と土の管理がおいしいお米を育みます。
水を張りようやく田植えの季節を迎えた吉延の棚田は、水鏡となって日の光を受け輝いていました。吉延での田植えは5月いっぱい続きます。














