■もしもの時に命を守る― “ジャンプ呼吸”とは?

(記者)
「こちらでヘルパーを小さいお子さんが使うことは?」
(福島総支配人)
「基本的には使ってない。泳げない子は水平の体位をとるのが難しい、立ってしまう。その子たちにこれを使ったら口と鼻が浸かってしまい、息が出来ない状態になるので、泳げない子に使うのはちょっとリスクが高い」

うまく泳げない子どものための浮き具は、腕に付けるタイプを採用していると言います。
さらに、こちらではレベルに合わせた指導が行われていますが、子どもたちが練習しているのは“ジャンプ呼吸”と呼ばれるものです。沈んでいる間に息を吐き、ジャンプして水面から顔を出したわずかな時間で息を吸う、呼吸法。プールに入り始めた段階から教えることで、水中での呼吸の大切さを身に着けさせるのです。

(福島総支配人)
「水の中で息を吐いて顔が上がっている時に息を吸う、呼吸がまずできないと泳げない。富山の事故のように、赤い台から落ちた場合に自分で身を守る、自分で赤い台に戻るという練習をしています。正直なところ習得に時間はかかる」