東京・銀座で高級腕時計が狙われた強盗事件について新たな情報です。逃走車両が乗り捨てられたマンションの敷地内から腕時計が入った鞄が見つかっていましたが、車の中からも、時計が入った別のボストンバッグが見つかっていたことが分かりました。
「まだ30秒ある」計画的犯行か 高校生含む4人の少年逮捕

5月8日、東京・銀座のロレックス専門店で起きた仮面男による強盗事件。捜査関係者への取材で、店から奪われた腕時計は70数点で、あわせて2億5000万円相当だったことが新たにわかりました。

仮面姿の男たちは▼無職の少年(16歳)▼私立高校3年の男(18歳)▼アルバイトの男(19歳)▼19歳の男の4人で、マンションに侵入したなどとして現行犯逮捕され、強盗事件に関与したとみられています。
10日、新たな事実が明らかになりました。捜査関係者への取材によると、男3人が店に押し入り、商品を奪う際に店の従業員がある言葉を聞いたといいます。

仮面男「まだあと30秒ある」
警視庁は犯行時間をあらかじめ決めるなど、計画的な犯行だったとみて捜査しています。
複数の防犯カメラに逃走する様子が…

男らが白い車で逃走する様子を捉えた複数の防犯カメラを確認すると、赤信号を無視して走り去ったり、猛スピードで逃げる車を追っているパトカー、通り過ぎて見失ってしまったパトカーも見られます。その後、東京・赤坂へ逃げた男らは路地に車を止め、走って逃走したのです。1人の男は店で奪ったものなのか、黒いバックを持っていました。

店から奪われた70数点(2億5000万円相当)の高級腕時計。既にマンションの植え込みから腕時計、約30点が入ったバッグが見つかっていましたが、逃走車両からも約40点の腕時計が入ったバッグを押収したということです。70数点の大半は見つかりましたが、警視庁は残る数点の腕時計を探しています。
また、逃走車両の中からはバールのようなものや、ナイフ、リュックサック、手袋も押収されていて、警視庁は男3人がこれらを犯行に使ったとみて詳しく調べています。