高知が誇るカツオを、将来にわたって維持していこうと発足した「高知カツオ県民会議」の総会が9日、開かれました。「2023年度はいよいよ成果をあげる」と意気込んでいます。

一般企業や専門家などの有志でつくる「高知カツオ県民会議」は2017年に発足。高知が誇るカツオを持続させていくために、カツオ資源の現状に関する調査や情報発信などを行っています。

8回目となる9日の総会では、これまで調査を進めてきたカツオ漁に関する課題が報告されました。

漁師の高齢化や経営難で、漁業の就業者数は約3割減少。(2008年…4905人→2018年…3295人)

また、カツオ一本釣りの水揚げ量は乱獲などが原因で、ここ十数年で3分の2まで減少し、2020年には、過去最低となる5000トンに留まりました。土佐のカツオ漁は厳しい状況が続いています。
●2008年…1万5000トン
●2020年…5000トン
●2021年…1万トン

▼高知カツオ県民会議 受田浩之 会長代理
「“おいしいカツオを永遠に食べ続ける”ためには安定した漁獲や、品質の高位平準化を追及し続けること。それをもって高知県の持続可能性・経済の発展を目指していきたい。」

“高知と言えばカツオ”と言われ続けるように…「高知カツオ県民会議」は調査した課題を踏まえ、具体的な解決策を議論する方針で、「2023年度はいよいよ成果をあげる」と意気込んでいます。