記者
「中国のSNS上で、このようにAI作画という検索キーワードを入れますと、AIによって描かれたとみられる絵がたくさん表示されます」
中国では、絵を描くAI=「画像生成AI」の普及が急速に進んでいます。テキストやデータを入力するだけで、AIが自動的に絵を描いてくれる技術で、中国のSNS上ではインフルエンサーが使い方を指南する動画も人気です。
様々な画像を大量に作る場合にコストが劇的に下がると期待されていて、中国では最近、ゲーム会社が積極的に使うようになったといいます。
しかし、これによりある現象が…
失業したイラストレーター
「昨年末頃から、画像生成AIの能力は大きく向上しました。すると、だんだんゲーム会社からの注文が少なくなり、私たちへの報酬も少なくなりました」
男性はこれまで、ゲーム用のイラストを主に手掛けてきたと言いますが、ゲーム会社が画像生成AIを使用するようになり、仕事が無くなったというのです。
失業したイラストレーター
「AI技術は1、2年後、さらに成長するでしょうから、別の仕事をやろうと思っています」
中国メディアは、この男性のように職を失うイラストレーターがここ数か月で増えていると伝えています。
このほかにも画像生成AIは多くの課題を抱えていると指摘する人もいます。
フリーイラストレーター 阮佳さん
「これは墜落する宇宙船です」
描き始めからわずか5分、あっという間に絵を完成させた阮佳さん。ゲームや映画のキャラクターのコンセプトとなるイラストを多く手掛けてきました。
画像生成AIを使ってみたものの…
フリーイラストレーター 阮佳さん
「例えば、“目が見えないワルキューレ”というキャラクターを描かせたのですが、この絵では目が見えているようです。そもそも私が描きたかったものとは全く違うものに置き換わっています」
画像生成AIは技術面や想像力の面でまだ人間には及んでおらず、新しいコンセプトを考えるような阮さんの仕事には影響はないといいます。
さらに、阮さんは著作権上の問題も指摘します。
フリーイラストレーター 阮佳さん
「AIは、現段階ではモデルとする画像データが基本になっています。米国の友人の会社ではゲームを作るとき、著作権侵害を心配してAIの使用を禁じています」
今後、さらなる発展が見込まれる画像生成AI技術ですが、それに伴って生じる著作権侵害やクリエイターの失業は大きな社会問題となりそうです。
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