ロシアでは9日、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードが行われ、プーチン大統領は演説で「われわれの祖国に対し、再び本物の戦争が開始された」と述べました。
モスクワの赤の広場で行われた対ドイツ戦勝記念日の式典。
ロシア プーチン大統領
「いま世界は重要な転換点を迎えている。われわれの祖国に対し、再び本物の戦争が開始された」
プーチン大統領は演説で、「特別軍事作戦」と称するウクライナ侵攻について「本物の戦争」と表現し、西側が「ロシアの崩壊を求めている」と主張しました。そのうえで、侵攻を“祖国を守る戦い”と位置付けて正当化。国民に団結を呼び掛けるとともに、侵攻を継続する姿勢を示しました。
また、プーチン氏は「日本の軍国主義と戦った中国の兵士に敬意を表す」と述べ、ロシアへの制裁を科す日本をけん制。中国への配慮を示しました。一方、ロシアが先週発表したクレムリンへのドローン攻撃について言及はありませんでした。
続く軍事パレードには航空機は登場せず、戦車も第2次世界大戦時に使われた旧式のもの1両のみでした。ウクライナでの戦闘が続く中、規模が縮小された形です。厳戒態勢の中、パレードには旧ソ連諸国の首脳らが急きょ集結。ロシアとしては、孤立していないとアピールする狙いがあるとみられます。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、キーウを訪問したEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長と会談しました。
ロイター通信によりますと、ゼレンスキー氏は会見で東部の激戦地バフムトについて、「ロシアが9日の対ドイツ戦勝記念日までに制圧することに失敗した」と述べ、ロシア側が戦果をあげられていないとの考えを示しました。
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