軍事クーデター以降、混乱が続くミャンマー情勢をめぐり、アメリカのシンクタンクは、民主派などの抵抗によって「軍は2万人の兵士を失い弱体化が進んでいる」との分析結果を発表しました。

2年前の軍事クーデター以降、ミャンマーでは、民主化を求める人々に対する厳しい弾圧が続いています。

こうしたなか「アメリカ平和研究所」は、ミャンマー軍について、武装した民主派勢力や少数民族との戦闘の激化で「弱体化が進んでいる」との分析結果を公表。「戦闘での犠牲や脱走によって、軍は少なくとも2万1000人の兵士を失った」として「軍が政権の座を維持することは、ほぼできない」と指摘しています。

10日からはインドネシアで、ASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議が始まりますが、ミャンマー情勢をめぐり、暴力の即時停止などを求める5つの合意項目を中心に協議が行われる見通しです。

一方、そのミャンマーでは7日、人道支援物資を運んでいたASEAN代表団らの車列が何者かに銃撃される事件が起きました。

背景は不明ですが、インドネシアのジョコ大統領は、「ASEANの決意が弱まることはない」と強調。アメリカ国務省やシンガポール政府は深刻な、懸念を表明しています。