ロシアは、きょう、対ドイツ戦勝記念日に合わせ軍事パレードを行う予定です。先週、クレムリンへのドローン攻撃が図られたとして、厳戒態勢を敷くなかで、プーチン大統領の演説内容が注目されます。

軍事パレードは、モスクワで日本時間きょう夕方に行われる予定です。

“ウクライナ側によるクレムリンへのドローン攻撃”が発表され、厳戒態勢のなかで実施されますが、ベラルーシやカザフスタンなど6か国の旧ソ連諸国の首脳の出席が発表されていて、ロシアとして、孤立していないことをアピールする狙いがあるとみられます。

ウクライナの大規模な反転攻勢が近く始まると指摘されるなか、プーチン大統領が演説で何を語るのか注目されます。

記念日に合わせプーチン氏は、ウクライナ侵攻を念頭に「ナチスとその思想的継承者を正当化させないことが、我々の道徳的義務だ」とするメッセージを発表していますが、ウクライナのゼレンスキー大統領は。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアが再びもたらした『悪』はナチスと同じように打ち負かされるだろう」

ロシアが定めた9日ではなく、前日の8日を「戦勝記念日」とし、9日はナチスとロシアに対するヨーロッパの団結を示す日にするとの考えを示しました。

一方、ウクライナ東部の要衝バフムトをめぐっては、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者は“部隊が前進を続けている”とSNSに投稿。ただ、国防省から「供給を約束された」としていた弾薬は“まだ手元に届いていない”としています。