きのう、震度6強を観測した石川県珠洲市では、このあと雨の降り方が強まる予想で、土砂災害の危険が高まっています。一部の地域に避難指示が出る中、懸命の作業が続く現場から報告です。
このゴールデンウィーク、多くの観光客が訪れる道の駅「すずなり」に来ています。きょう1日、雨が降ったりやんだりでしたが、午後4時ごろから雨脚が強まり、肌寒くなりました。
こちらでは地震発生当時、30~40人の客がいましたが、立っていられないほどの揺れで、しゃがみこんでいました。中には赤ちゃんを抱きかかえて必死に揺れに耐える人もいましたが、その後、全員外に避難してけがはありませんでした。
店では床一面に商品が散乱し、酒や醤油の瓶が10本ほど割れたということです。
去年6月の震度6弱の地震を教訓に、商品が倒れないようにガードしていて、これがなければ被害が拡大したのではないかと話していました。
店はきょう正午すぎに営業を再開しました。横浜から帰省した男性は「帰ってきたら必ずここに来ます。再開してうれしいです」と話していました。
珠洲市正院町飯塚の崩落現場では、大きな岩が隣の住宅まで崩れ落ちています。
去年6月に起きた地震の土砂崩れの修復工事が続く中、きのう午後3時前の地震で土砂が崩れ、昨夜の地震で岩が崩落したということです。
この家に住む住民は「これだけで済んだのは幸いだった。去年と違い、今回の地震は揺れが長く、たんすなども倒れてきた。怖い」と話していました。
およそ1時間半前からかなり雨脚が強くなってきています。この崩落現場も地震の影響でひびの入ったところもあり、この雨の影響でさらに崩れてくる可能性もあります。
珠洲市ではこれまでに住宅5棟が倒壊し、1人が死亡、32人がけがをしました。
記者
「屋根の部分が完全に地面に到達していて、瓦も崩れ落ちています」
住民
「ここだけかと思ったら後ろも一緒にひどいことになっていたからびっくりした。何一つ(家から)出せない」
珠洲市真浦町では、海に面した山肌が崩れ、道路が寸断されています。断水や漏水も相次ぎ、一部の住宅では水がうっすらと濁っています。
また、瓦屋根が壊れた住宅では住民がブルーシートを使って応急処置に追われていました。
住民
「前回の地震で、屋根も今度(地震)来たら直さないといけないと言われていたが、まさかね、こんなに」
珠洲市では、今夜のはじめごろから1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みです。
泉谷満寿裕市長は、さきほど午後5時から会見を開き、市内の一部に避難指示を発表しました。
珠洲市 泉谷満寿裕市長
「土砂災害特別警戒区域・土砂災害警戒区域にお住まいの市民の皆さまは、今後、大雨が予想されるので避難をお願いしたい」
土砂災害の危険が高まっていて、市は危険な場所に近づかないよう呼びかけています。
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