ロシア大統領府はクレムリンへの“ドローン攻撃”をめぐり、アメリカの指示のもと攻撃が行われたと主張しました。

ロシア大統領府は9日の戦勝記念日に軍事パレードを予定通り行うとしていて、モスクワ中心部では4日、核兵器を搭載可能な短距離弾道ミサイルも確認できました。

その一方で、独立系メディアは、今年は「安全上の理由」などでこれまでに21の都市がパレードの中止を表明したと報じています。

ペスコフ大統領報道官は“ドローン攻撃”をめぐり、「こうしたテロ行為を決定するのはワシントンだと知っている」と述べ、アメリカの指示のもとで攻撃が行われたと主張しました。

また、5日にプーチン大統領が安全保障会議を開催するとしていて、ドローン攻撃に関しても協議を行う可能性があるということです。そして、今後の報復措置については「バランスの取れたロシアの国益に沿ったものになる」と述べています。

カービー戦略広報調整官
「一つ確実に言えるのは、アメリカはこの事件に一切関与していないということだ。ロシアのペスコフ報道官の発言はうそだ」

アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官はこのように述べて、アメリカの関与を否定しました。また、「何が起こったのか情報を収集しているが、決定的な証拠は得られていない」と話しています。