アフリカ歴訪中の岸田総理は、まもなくモザンビークのニュシ大統領との首脳会談に臨みます。訪問した4か国の中で“最もロシア寄り”とみられているモザンビークとどのような会談になるのでしょうか。

記者
「モザンビークの上空です。下に見えるのがインド洋です」

日本時間のきょう未明、アフリカ最後の訪問国モザンビークに到着した岸田総理。首脳会談のテーマの一つになるとみられているのが、“争奪戦の地”となっている天然資源です。

モザンビークは世界有数の天然ガスの埋蔵量を誇り、欧米や中国が関心を持っているほか、日本企業もLNG=液化天然ガスの開発事業に参加しています。

ロシアによるウクライナ侵攻で世界的なエネルギー危機が生じる中、岸田総理は経済安全保障の面でも協力関係を強化したい狙いがあります。

そして、モザンビークは、今回、岸田総理が訪問するアフリカ4か国の中で“最もロシア寄り”とみられています。

モザンビーク国連代表
「私達は大量破壊兵器の流出を含む武器の増加を非常に懸念しています」

去年3月以降、国連で行われたウクライナ侵攻に関する6つの決議案の採決で全て「棄権」したモザンビーク。

その一方で…

岸田総理
「モザンビークは本年から日本と同じく国連安保理の非常任理事国を務めています。スーダン情勢をはじめ、国際情勢に対する取り組みについても緊密な連携を確認したい」

会談で岸田総理は、国連安保理の改革に向けた連携などについても確認したい考えで、日本の考えを理解してもらえるのか、その手腕が問われることになりそうです。