今月開かれる「G7広島サミット」を前に、テロを未然に防ぐため、高知海上保安部がクルーズ船の寄港に合わせて警戒活動を行いました。

テロ警戒活動は、クルーズ船が寄港した高知市の高知新港で行われました。高知新港には、3日アメリカなどからサイクリングに訪れたツアー客およそ300人を乗せたクルーズ船「STAR(スター)BREEZE(ブリーズ)」が寄港。サイクリストが続々と下船する中、高知海上保安部の巡視船が海上からパトロールし、陸上では海上保安官が乗客の中に不審な言動をする人がいないかどうか、確認していました。

乗客が降りた後は船内の捜索です。海上保安官は、船のセキュリティを統括する責任者にテロへの警戒を呼びかけるチラシを手渡しました。その後、船内に不審物がないか、ゴミ箱の中やイスの下などを入念に確認しました。

サミットなど国際的な会議やイベントが国内で開催される際はテロが起こる可能性があるため、高知海上保安部は、「こうしたクルーズ船に加え貨物船にも関係機関と協力して警戒にあたり、万が一のテロに備えたい」としています。