アフリカ4か国などを歴訪中の岸田総理は、日本時間4日の午前1時前にアフリカ最後の訪問国モザンビークに到着しました。

モザンビークはアフリカ有数の天然ガスの埋蔵量を誇り、日本企業もLNG=液化天然ガスの開発プロジェクトに関与していることなどから、エネルギー分野の協力関係も強化したい考えです。

また、モザンビークは日本と同じく、今年から国連安全保障理事会の非常任理事国を務めていて、岸田総理は「スーダン情勢をはじめ、国際情勢に対する取り組みについても、緊密な連携を確認したい」としています。

一方で、モザンビークは、去年3月以降に国連で行われたウクライナからのロシア軍の即時撤退を求める決議案など、ロシアのウクライナ侵攻に関する6つの決議案の採択を全て「棄権」するなど、今回訪問するアフリカ4か国中では最もロシア寄りとみられています。

岸田総理は、首脳会談などを通じてモザンビークが抱える課題や考えに耳を傾け、およそ2週間後に控えるG7広島サミットの議論に繋げたい考えです。