クマの被害を防ぐ注意点を、野生動物の生態に詳しい福島大学の望月翔太准教授に聞きました。
まず、この時期のクマについて望月准教授は「冬眠から目覚め、エサを求めて徐々に行動範囲を広げていく時期」と指摘しています。

また、クマは繁殖期を迎える6月ごろに目撃件数が最も多くなりますが、今年の春は暖かい日が続いたことなどから、このピークが「早まる可能性」もあるということです。
そして、クマに遭遇しないため山に入る際に注意したいのが「時間帯」です。望月准教授によりますと、クマが最も活動的になるのは「早朝と夕方」だということです。
2日に福島県須賀川市で男性がクマに襲われた時刻も午前7時半ごろの朝の時間帯でした。この時間帯は、遭遇の可能性が非常に高まるとして、まずはこの時間帯をなるべく避ける、入る場合には複数人で入る、また、鈴などのクマよけグッズを持ち歩くなど対策をしてください。
そして、万が一クマと遭遇した場合は、充分距離がある際にはクマから目を離さずゆっくりと後ずさりをする、至近距離の場合にはうずくまって頭を守り、けがをしたとしても命を守ることを優先にすることが重要です。














