岸田総理はガーナのアクフォアド大統領と会談し、国連安全保障理事会の改革などで連携していくことを確認しました。

日本とガーナは今年、共に国連安保理の非常任理事国を務めていますが、機能不全となっている安保理改革に向け、連携を確認出来たのは、一つの成果と言えそうです。

岸田総理
「安保理改革を含む国連の機能強化で連携していくことも確認しました」

国連安保理は常任理事国のロシアによる拒否権の行使など、大国同士の対立で機能不全に陥っていて、日本はかねてから安保理改革と国連の機能強化を訴えてきました。

また、ウクライナ情勢について、アフリカにはG7とロシアとの間で中立的な立場をとる国が多い中、アクフォアド大統領は「大国が小国を踏みにじり、明確な形で国際法に違反することが許される世の中であってはならない」と踏み込んだ発言をしていて、両首脳は「法の支配」の重要性などについて一致しています。

G7広島サミットを前に今回、ガーナを訪問した狙いについて外務省関係者は「基本的価値を共有するガーナから日本の考えをアフリカ諸国に発信してもらうことだ」と話しています。