ウクライナでは28日、各地でロシア軍によるミサイル攻撃があり、子どもを含む23人が死亡しました。

ウクライナ当局によりますと、中部ウマニでは集合住宅などへのミサイル攻撃で子ども3人を含む少なくとも21人が死亡。

また、東部ドニプロでも民家などが攻撃を受け、2歳の女の子とその母親が犠牲となったほか、首都キーウにも51日ぶりとなる攻撃があったということです。

ゼレンスキー大統領は「テロ攻撃を打ち負かすことができるのは、ウクライナへの武器供与とロシアに対する厳しい制裁です」と改めて各国に訴えています。

一方、レズニコフ国防相はロシアへの反転攻勢に向けた準備が「最終段階にある」と明らかにしています。

こうした中、プーチン大統領は28日、サンクトペテルブルクで議会関係者らを前に演説し、一方的に併合したウクライナの4つの州について「ロシアの歴史的領土であり、地域の住民はわれわれの親戚だ」と主張しました。

また、来月9日の戦勝記念日をめぐり、ドローン攻撃などへの懸念から複数の地域で軍事パレードを中止する発表が相次ぐ中、プーチン氏は「戦勝記念日はロシアにとって神聖な日だ」と述べ、重要視する姿勢を示しています。