昨年末、ゼロコロナ政策を突然緩和し、11億人が感染したといわれる中国で歴史の教科書に、新型コロナ対策で「重大な成果を収めた」という記述が登場し、ネット上で批判の声が上がっています。

これは中国の中学校で使われている歴史の教科書。ここに新型コロナ対策の記述が登場しました。

その内容は…

「我が国は、人民至上主義、生命至上主義を堅持し、人民の生命の安全と身体の健康を最大限保護した」

感染症の予防と経済の発展を総括的に進めたとし、「重大で肯定的な成果を収めた」と強調しています。

中国では、3年にわたり厳しい行動制限を伴うゼロコロナ政策をとってきましたが、昨年末、突然緩和。全人口およそ14億人のうちおよそ11億人が感染し、8万人あまりの死者が出たとされていますが、実際に亡くなった人はもっと多いとされており、その実態は明らかになっていません。

そんな中で登場した教科書の記述に、インターネット上では「コロナはまだ進行中」「この歴史はまだ完全に終わっていない」などと『歴史』とすることに批判的な声が上がっています。