遺産相続で「空き家問題」も

加藤キャスター:
また、空き地とともに大きな問題となっているのが、空き家の問題です。

遺産相続で空き家になった割合を見てみると…(490人アンケート調査・株式会社ルリアン調べ)

・空き家になったケースがある:27.6%
・空き家になったケースはない:68.7%

4件に1件以上空き家が発生しているということになります。

全国的な統計を見てみましても、直近の2018年のデータで空き家は約850万戸あるという事です。(総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

そして、都内で最も空き家率が高いのが豊島区の13.3%。2018年には2万7350戸ほどが空き家になっていて、この35年で約2倍に増えてきているということです。

その理由は約9割が賃貸住宅で、所有している方が高齢化し、物件も築年数も古くなってしまって、新しい物件に居住者を奪われてしまっているということなんです。

対策として豊島区では、区とNPO法人で一緒にシェアハウスを作るなど乗り出しています。ひとり親と単身女性向け、所得が低い人も入居することが可能だということです。

また、地域の人が集えるカフェなどを作った事例もあり、こうした改修が補助金の対象になる場合もあるということです。

ホランキャスター:
空き家が増えると、その地域の治安などにも関わってくる場合があるということで、今後さらに空き家問題というのは大きくなっていく。それをどうやって解消していくのかというのはポイントですよね。

歴史時代小説家 今村さん:
防犯のためにも空き家を減らしていった方がいいというのもあるし、防災ですよね。よくニュースで取り沙汰されてますが、家が崩れかけて、高低差があって下の地域の人が危ないとか。これは早急に様々な手を打ってやっていくべき問題だと本当に思いますし、もっともっと色々な手を試していくべきだとは思いますね。

井上キャスター:
各自治体、喫緊の問題ですよね。山梨は全国ワースト1位の空き家率で、移住したいという人はいるけれども、結局貸し出せるほどの家がない。そのミスマッチがなかなか難しいと聞きますけど、家に輝きが戻るとその地域・町が明るさが増しますよね。人が戻ってくる、子どもがそこでできるという。

歴史時代小説家 今村さん:
半々で推したまちづくりではなくて、もっと特色を出していけば、自分で選択肢ができていくのかなとも思いますね。