わずか3分で車が盗まれた…
4月16日、愛知県岩倉市のマンションの駐車場を映した防犯カメラの映像です。

深夜、駐車場に面した道路に1台の白い車が停まります。車から2人の不審な人物が降りてくると、駐車場に止められた車の方へ。
しばらくして1人が様子を伺っているのでしょうか、数秒間立っていましたが、乗ってきた車に戻ると、駐車場に止めてあった車のライトが点滅。
その後車が発進すると、不審者が乗ってきた車も後を追うように走り去りました。わずか3分ほどで車が盗まれたのです。

「警察に連絡している間に、GPS装置で車を探した…」
愛知県内ではことし、車が盗まれる被害が3月までに151件起きていて、1日に1台は盗まれている計算です。

車種別で最も多いのが「プリウス」で34台、次が「アルファード」で27台、「ランドクルーザー」(プラド含む)が20台となっています。
3月、愛車のアルファードが盗まれたというこちらの男性は…

(被害者の男性)
「怒りだけですね。なんとしても車を取り戻そうと考えた」
車は名古屋市緑区の駐車場から盗まれましたが、被害に気付いたその日に、愛知県瀬戸市内のコインパーキングで見つかりました。


(被害者の男性)
「盗られたとわかって警察に連絡している間に、自分の車がどこにあるのか、GPS装置を載せていたので、それをもとに探した」
追跡できないようにするためか、GPS機能が付いたナビやドライブレコーダーは壊されていましたが、男性が車に載せていた別のGPS機器は無事で、そのおかげで発見できたということです。


(被害者の男性)
「より一層のセキュリティーを考えている。最悪、住むところも変えてしまおうかなと。気持ち悪いし、車は発見されたが、『また狙われるのでは』という思いが正直ある」
相次ぐ盗難被害に警察は、もともと取り付けている防犯装備に加えて、「二重」「三重」の対策をするよう呼びかけています。

(愛知県警本部 生活安全総務課 地域安全対策室 鈴木満久室長)
「計画を立てていながら、盗まれてしまうと台無しに。純正のセキュリティーに頼ることなく、ハンドルの固定装置やタイヤロック取り付け、追加のイモビライザー、警報器、GPSの取り付け、このような対策が有効」
4月29日から始まるゴールデンウイークでは、長期の旅行などを計画している方も多いと思いますが、留守中の盗難被害には十分ご注意ください。
愛知県警の警察官も26日夕方、名古屋の繁華街を練り歩いて注意を呼びかけました。

(警察官)
「ゴールデンウイークを目前に控え、侵入盗が多発しています。窓やドアの施錠をしっかりして、出かけるようにしてください」
会社によっては最大「9連休」となることしのゴールデンウイーク。長期間、自宅を空けることで、空き巣や、車の盗難などの被害に遭わないように注意が必要です。

(中警察署 渡辺勇人署長)
「愛知県で自動車盗や侵入盗の犯罪が増えている。ゴールデンウィークなどの大型連休は、侵入盗が例年増える時期。店に金を置いていかないなど、対策を講じて大型連休を過ごしてほしい」