海の生き物の生態を守る活動です。高知県大月町の小学生たちがイカの産卵用として木の枝を柏島(かしわじま)の海に沈めました。
大月町柏島では周辺の海に生息するアオリイカが卵を産み付ける“藻場(もば)”=藻の群生が少なくなっています。こうした中、21年前から、「すくも湾漁協」と地元のダイバー、黒潮実感センターが協力し、人工の産卵の場として木の枝を設置する活動を続けています。活動には大月小学校の6年生も環境学習の一環として参加しています。子どもたちは27日、長さが2メートルほどのヒノキの枝の不要な小枝を切り取り、イカの絵やメッセージを描いた板を枝に取り付けました。子ども達はこの後、船に乗り込んで沖に移動。大人たちと一緒に、重りを付けた枝、28本を赤灯台近くの海に次々と沈めました。沈めた枝はダイバーたちが海底の杭に固定します。
「いっぱい、卵を産んでくれるようにとか色々、思って沈めました」
「元気に育って欲しいのとカラフルなイカになって欲しいなという思いを込めてやりました」
作業の合間には、湾内に棲み付いた2頭のイルカを船から見物しました。アオリイカは5月中旬から6月中旬にかけて産卵します。去年は、沈めた枝の周辺に多くの親イカが姿を見せたといい、複数のイカの卵が確認されています。














