牧野富太郎博士が日本人として初めて学名を付けたといわれている「ヤマトグサ」が開花の時期を迎えています。牧野博士がみつけた場所でひっそりと宝物が咲き始めています。
ヤマトグサは牧野博士が、仁淀川町にある大山祗(おおやまずみ)神社近くのトチノキの下で見つけ、日本人で初めて学名をつけたといわれている植物です。仁淀川町の観光ガイドらは、毎月、定期的に植物を観察するツアーを行っていて今回は、開花の時期を迎えているヤマトグサの観察がテーマです。26日は少し風が強いなか、牧野博士が「ヤマトグサ」をみつけた大山祗神社近くを訪れました。ヤマトグサはハコベと混じって、よく似た姿で生えているためガイドの杉本さんが参加者に見分け方を教えていました。
「つぼみが全然違っていて。花とつぼみがあれば、区別がつくんです」
この場所は、杉本さんたちが中心となってヤマトグサを移植した場所です。より多くの人に楽しんでもらいたいと環境を整えてヤマトグサを増やしています。
「あのツバキの枝を切ってもう少し日が当たるようにして。木漏れ日が必要なんです」
杉本さんたちは、今後も、ヤマトグサを大切に守り育てていきたいと話していました。
(「仁淀川町の観光を考える会」ツアーガイド 杉本恵子さん)
「ヤマトグサを牧野博士が仁淀川町で見つけたというのが本当に誇らしい。仁淀川町の自然がすばらしくてヤマトグサは町にとっての宝物、自然の象徴。私たちはこのヤマトグサも、自然も、仁淀ブルーも大事にしていきたい」
牧野博士がみつけたトチノキは現在、枯れてもうないということです。大切な植物。持って帰ったりしないように、現地で見て楽しんで下さい。














